Tシャツは何枚あれば足りるのか|大人のクローゼットを軽くする引き算

クローゼットは埋まっている。それなのに、朝、着る服がない。

多くの人がこれを「枚数が足りない」と解釈して、また買い足します。
けれど本当の原因は、たいてい逆です。選択肢が多すぎて、選べなくなっている。

服を増やすほど朝は難しくなる。減らすほど簡単になる。
今日は、その適正ラインを数字で考えてみます。

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必要な枚数は、洗濯の頻度で決まる

Tシャツの必要枚数は、好みではなく洗濯のサイクルから逆算できます。

考え方はこうです。洗ってから次に着られるようになるまで、洗濯機を回す日と乾かす日が要る。その空白を埋めるだけの枚数があればいい、ということです。

  • 週2回洗濯する人: 空白は最大3〜4日。毎日着るなら4枚あれば回ります
  • 週1回まとめ洗いの人: 空白は最大7日。7〜8枚必要になります
  • 夏に1日2枚使う人: 上の数字を1.5倍して考えてください

つまり、洗濯の回数を1回増やすだけで、必要な枚数は半分近くまで減ります。
「服が足りない」の正体が、洗濯の頻度だったというのはよくある話です。

少なく持つほど、1枚の質が効いてくる

ここが引き算のいちばん大事なところです。

10枚を回している人は、1枚あたり年に20回ほど着ます。
4枚に絞った人は、1枚あたり年に50回以上着ることになります。

同じ1年でも、1枚にかかる負担は倍以上違う。
だから、枚数を減らすなら、その分だけ生地の耐久性が要ります。安い1枚を10枚持つのと、しっかりした1枚を4枚持つのとでは、後者のほうがずっと厳しい条件で使われるということです。

少なく持つことは、安く済ませることではありません。
回数に耐える1枚を選び直すことです。長持ちさせる具体的な手入れは「Tシャツの寿命を延ばす実践テクニック」にまとめています。

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「たまに着る服」が、クローゼットを重くする

枚数を数えるとき、多くの人が忘れているものがあります。
去年着なかった服です。

クローゼットの重さは、よく着る服ではなく、着ない服がつくっています。そして着ない服は、選ぶときのノイズになる。毎朝、無意識にそれを一枚ずつ飛ばしながら見ているわけです。

判断の基準は単純でいいと思います。

  • この1年で一度も着なかったなら、来年も着ない可能性が高い
  • 人前で着られないなら、それは部屋着であって、クローゼットの枠を使う理由がない
  • 迷ったら着ない服は、迷った時点で答えが出ている

同じものを複数枚持つ、という選択

服を減らしたあとに効いてくるのが、同じものを複数枚持つやり方です。

いわゆる制服化ですが、狙いは「おしゃれをやめること」ではありません。
考えなくていいところを決めて、考える価値のあるところに集中することです。

  • サイズと着心地が確定しているので、買い直しの失敗がない
  • 1枚が寿命を迎えても、同じものを足せば全体の見え方が変わらない
  • 白3枚・黒2枚のような構成にしておくと、季節と場面の大半が埋まる

そして枚数が固定されると、買い方も変わります。買い足しではなく入れ替えになる。1枚卒業させたら1枚入れる。クローゼットの総量は、それ以上増えません。

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まとめ

  • 必要枚数は好みではなく、洗濯のサイクルから逆算できる
  • 週2回洗うなら4枚、週1回なら7〜8枚が目安
  • 枚数を減らすと1枚あたりの着用回数が倍以上になる。だから質が要る
  • クローゼットを重くしているのは、よく着る服ではなく着ない服
  • 枚数を固定すると、買い足しではなく入れ替えになる

服を減らすと、朝の3分が戻ってきます。
そのために必要なのは、たくさんの選択肢ではなく、迷わなくていい数枚です。

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